「A4の半分って何?」と聞かれて、即答できる人は意外と少ないかもしれません。
実はこの質問、学校のレポートや家庭のプリンタ印刷でよくある“つまずきポイント”です。
結論から言うと、A4(210mm×297mm)を半分に折ると、A5(148mm×210mm)になります。
これはJIS(日本産業規格)でも定められた統一ルールで、A判の用紙は常に「縦半分=次のサイズ」になる仕組みです。
用紙サイズ早見表
用紙サイズ | 寸法(mm) | 特徴 |
---|---|---|
A3 | 297 × 420 | A4の倍 |
A4 | 210 × 297 | 一般的な資料サイズ |
A5 | 148 × 210 | A4の半分 |
A6 | 105 × 148 | A5の半分 |
家庭や職場でA4の資料を扱うことが多い場合、A5サイズを知っておくだけで、印刷設定や収納に無駄がなくなります。
よくある勘違い:B5やL判とどう違う?

「A4の半分はA5」とわかっても、次にぶつかるのが「じゃあB5は?L判ってなに?」という混乱です。
A判とB判は別系列であり、A4とB5は似て非なるものです。
サイズ別比較表
サイズ名 | 寸法(mm) | 系列 | 用途例 |
---|---|---|---|
A4 | 210×297 | A判 | プリント、履歴書 |
B5 | 182×257 | B判 | 学生ノート、教科書 |
A5 | 148×210 | A判 | 手帳、小冊子 |
L判 | 89×127 | 写真 | 年賀状、写真プリント |
ポイント
B5はA5の代わりではありません。A5はA4の“半分”、B5は“やや小さい別サイズ”です。
A4の半分で印刷するには?コピー・プリンタの設定方法

「A4を小さく印刷したい」「紙を節約したい」
そんなときに便利なのが2in1印刷です。
2in1印刷とは?
2ページ分のデータを1枚の用紙に並べて印刷する方式。
A4用紙の左右に1ページずつレイアウトされる=A5相当の見た目になります。
Windowsの場合
- Ctrl+Pで印刷画面を開く
- 使用プリンタを選択
- 「詳細設定」→「ページ設定」→「2ページ/1枚」にする
- 両面印刷が必要なら「両面」にチェック
Macの場合
- Command+Pで印刷画面を開く
- 「レイアウト」タブを選択
- 「ページ数/枚数」で「2」を選ぶ
注意点
使用するアプリケーションやプリンタによっては設定項目が「割り付け印刷」「小冊子印刷」などと表記されていることもありますので、都度確認してくださいね。
どのサイズが便利?用途別でわかる“紙サイズの使い分け”
それぞれのサイズの特徴を踏まえ、使用シーンに応じて使い分けましょう。
シーン | おすすめサイズ | 理由 |
---|---|---|
資料配布 | A4 | 標準でファイルに入れやすい |
家庭の整理 | A5 | 小さくて省スペース。手帳にも◎ |
筆記(学習) | B5 | 書きやすい。学生ノートに最適 |
写真印刷 | L判 | 写真に特化。文書には不向き |
「配布=A4」「整理=A5」「筆記=B5」と使い分けを覚えておくと、日常で紙を選ぶときに迷うことがなくなります。たとえば、配布物や提出資料は見やすさ重視でA4、家庭でのプリント整理や手帳サイズには省スペースなA5、学習ノートや書き込み重視ならB5が最適。用途に合わせて選べるだけで、プリントの無駄や収納のストレスがぐっと減ります。
まとめ:A4の半分はA5、もう迷わない紙サイズの基本

✅ ポイントとおさらい
- A4の半分はA5サイズ(148×210mm)。これはJIS規格で定められており、A判用紙は「縦に半分=次のサイズ」という仕組みで構成されています。A4→A5→A6…と、面積が半分ずつになるのが特徴です。
- B5はA判とは別系列のサイズ。A4より少し小さく、A5よりは大きい中間的な位置づけですが、「半分」ではないため混同に注意が必要です。B判は主に学生ノートや教科書などに使われています。
- 印刷設定では「2in1印刷」が便利。パソコンやプリンタの設定で、A4用紙にA5相当の2ページを並べて印刷できる機能を活用すれば、紙の節約にもつながり、プリント整理もスマートになります。
- シーン別に最適な用紙サイズを使い分けるのがコツ。「配布資料=A4」「収納や手帳=A5」「筆記・ノート=B5」と覚えておけば、日常の印刷や整理作業で迷わず済み、家庭内でもプリント管理が格段にラクになります。
よくある質問(FAQ)
Q. A5に折って配布しても大丈夫?
A. 学校や家庭内では問題ありません。ただし、ビジネス文書ではA4のままが一般的です。
Q. コンビニでA5印刷はできる?
A. 一部のコピー機では可能。ただし、用紙はA4が基本なので設定に注意しましょう。
Q. L判はA5より小さい?
A. はい。L判は写真向けのサイズで、文書印刷には適していません。