朝の支度、毎日バタついていませんか?
気づけば出発の5分前。歯を磨きながらスマホをチェックし、着替えの途中でバッグを探し、最後は小走りで玄関へ──そんな朝を繰り返していませんか?
実はこの“朝のドタバタ”、ちょっとした工夫だけで驚くほどスムーズになります。
難しいことは何ひとつありません。ポイントは「やること」ではなく、「やる順番」。
順番を整えるだけで、朝の時間に余裕が生まれ、一日が静かに整いはじめます。
朝の支度は“順番の固定”だけで速くなる
朝の準備がスムーズに進まない原因の多くは、「やることが多すぎる」ことではなく、「順番がバラバラ」なことにあります。
服を着る前に荷物を詰めたり、食事の途中で着替えに戻ったり──無意識の“行ったり来たり”が時間をロスしているのです。
支度の流れを固定するだけで、脳は余計な判断をしなくて済み、驚くほど支度が早くなります。
私自身、順番を決めたことで、平均して毎朝5〜7分の余裕が生まれました。
人間の脳は“選択の連続”で消耗する
朝は、一日の中でもとくに「選択」が多い時間帯です。着る服を選び、食べるものを選び、どの順で支度をするかを考える──こうした判断の積み重ねが、知らず知らずのうちに脳のエネルギーを削っています。
実際、「意思決定疲れ(decision fatigue)」という言葉があるように、判断が多いほど集中力や判断力は落ちるとされています。
だからこそ、支度の順番をあらかじめ決めておくことは、朝の脳にとって最高の助けになります。
余計な思考を手放すことは、ライフハックの基本。朝の省エネが、そのまま一日の快適さにつながるのです。
私が実践してうまくいったルーティン例
ルーティンを決める前

以前の私は、毎朝が小さなパニックでした。
目覚ましを止めてから、なんとなくスマホを触り、着替えの途中でバッグを探し、歯磨き中に「あれ?財布どこだっけ」と慌てる──。
気づけば家を出る時間が迫っていて、結局コーヒーは飲みかけ、頭の中もバタバタのまま外に飛び出すのが日常でした。
ルーティンを決めた後

今は、起きてからの動きが完全にルーティン化されています。
- 顔を洗う
- 着替える
- 荷物を確認する
- 朝食をとる
- 歯を磨く
- 出発
この6ステップを毎朝同じ順番でこなすだけで、支度に必要な時間がほぼ一定に。
以前のように「あれ?今何やってたっけ?」と頭が混乱することもなくなりました。
さらに、ルーティンにしてからというもの、余計な判断をしなくて済むので気持ちにゆとりが生まれ、出勤中の電車でも仕事の準備に集中できるようになりました。
「支度が整うと気持ちも整う」──これは想像以上に大きな変化でした。
よくある失敗パターンと対策
「順番を決めれば朝がラクになる」と言われても、うまくいかないこともあります。
よくあるのが、最初から完璧なルーティンを作ろうとして挫折するパターン。
タイマーやアプリで時間を管理しすぎると、逆に焦ってしまったり、「時間通りに動けなかった」と自己嫌悪になったりすることもあります。
また、家族と暮らしている場合は、自分のペース通りにいかないこともしばしば。
その場合は「固定すべき順番」と「柔軟に動ける部分」を分けて考えるのがおすすめです。
大切なのは、ルーティンを“守る”ことではなく、“決めておく”こと。
まずは「歯磨きのタイミングだけを決める」など、たった一つから始めてみるのが、無理なく続けるコツです。
順番を整えるだけで、1日の始まりが変わる
忙しい朝をスムーズにしたいなら、まず「やる順番」を見直すことから始めてみてください。
大きく何かを変える必要はありません。
支度の流れを一つ決めるだけで、脳の負担が減り、気持ちにゆとりが生まれます。
毎日がバタバタと始まるのではなく、「整った状態」で1日をスタートできることは、想像以上に心強いものです。
今日の朝から、たった一つ順番を決めてみる──それだけで、明日の朝が少しラクになるかもしれません。
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